カテゴリー「映画」の47件の投稿

『高江ー森が泣いている』 高知緊急上映会

  1. 本日、北部訓練場のヘリパッド建設に反対する市民に対しての機動隊員の一人の「土人」発言が問題になっています。ヘリパッド(ヘリコプターの着陸帯)建設と言われていますが、実際はオスプレイが頻繁に行き来していることからも、「オスプレイパッド」と言った方が適切だと思います。
    そこで、参議院選後の今年7月10日から一か月の間に東村高江で何が行われているかを撮影した映画
    『高江ー森が泣いている』の上映会を高知で行います。
     これは、2012年以降、沖縄において、辺野古・高江の現状の撮影を続けておられる「森の映画社」(藤本幸久さんと影山あさ子さん)制作の作品です。
  2. ...
  3. 高知緊急上映会の詳細は
  4. 日 時  2016年11月12日(土)
         午後2時 4時 6時 
    場 所  日本バプテスト連盟高知伊勢崎教会
         (高知市伊勢崎町3-8)
    料 金   500円  小学生以下無料
    問合せ    平林(090-5939-2403)
  5. 今週中には、チラシ・ポスターが出来上がりますので、
    高知市内に配布していきます。
  6. よろしくお願いします。
お読みいただいて感謝します。よろしければ、
ブログランキング・にほんブログ村へ クリック下さい。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

園子温監督のこと

今の日本映画界で最も旬な監督として、一人を挙げる
なら、間違いなく園子温であろう。

園子温  “その・しおん”と読む。

どうやら、本名らしい。

私は最初の二文字から、女性をイメージしていたが、
50歳の男性だ。

“シオン”という名前からも、また彼の代表作の一つである2009年公開の『愛のむきだし』のように、カトリック神父の家庭を舞台にしていたり(※)、昨年の最大の話題作と言ってよいであろう『冷たい熱帯魚』でも、教会風の建物やマリア像、十字架が頻繁に出てくることなどからも、この監督の精神的背景にキリスト教があることは明らかだとは思っていた。
(※ 妻と死別した男性が神父になるという設定)

上述の『愛のむきだし』の記事にも書いたことだが、
監督本人のコメントによると、

「かつてクリスチャンになろうとして教会に通ったことがある」とのこと。

ただ、誤解なきように、

彼の作品は、まったく普通に想像するキリスト教的作品では全くないから、ご覧になる方はご注意されることを、申し上げておく。

『冷たい熱帯魚』に関しては、いつかまとめて記そうとは思うが、猟奇的な殺人鬼による殺人描写やその殺した死体を風呂場でばらばらに切り刻む映画だし、

『愛のむきだし』は、盗撮、アダルトヴィデオ、同性愛がテーマだし、

『自殺サークル』では、集団自殺や人間の皮をつないだバームクーヘン状の巻物が出てきたりする。

しかし、彼の描く映像の鋭さは一級品であり、
単なるキワモノの映画ではない。

彼の映画のテーマは、家族の崩壊であり、
人と人とをつなぐ絆、特にそれが希薄になった
中で生きる人間の姿を描く。

偉そうに書いたところで、

私はまだ『紀子の食卓』も『自殺サークル』も、

昨年の『恋の罪』も未見であるので、

これ以上は書けない。

お読みいただいて感謝します。
クリック下されば嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画の評価と『王手』

先の記事の「最近観たのは・・・」の評価に関して

映画の評価は人によって異なる。
そりゃあそうだ、観た者の感想が皆違うのだから、
その評価が人によって違うのも当たり前のこと。
また、自分自身でも観た時期、若い時に観たのとその後に観たのでは、評価も変わるものだ。

これはあくまでも私の主観的なものであって、
決して、作品としての出来を言い当てたものではない。

基準は、私の好みと感性による。

★★★★  大きな影響を受けた私の傑作
★★★☆   大好きな映画
★★★    気に入った
★★☆    退屈しなかった
★★      何とか観れた
★☆      不満が残った
★       大いに不満
☆       金と時間を返せ!

というところか。

でも、まあ、★★★☆以上のモノは、多くの人に認められている作で、
いわゆる“名作”と言える作品だと思う。

そんな中で、表題作の『王手』は、直近に鑑賞したところ。
★★★☆以上の中では、あまり、いやほとんど知られていない作品だろううが、
映画の持つ“空気感”が、私の感性とこれほど合う映画はないほど好きな作品。

大阪天王寺の新世界を舞台に、賭け将棋の真剣師の飛田(赤井英和)の日常と
プロの棋士との戦いのドラマ。91年公開。

ただ、大阪色満杯だし、その象徴とも言える赤井英和がダメな人には厳しいとも思う。

お読みいただいて感謝します。クリック下されば嬉しいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

最近観たのは・・・

映画のレビューが書けずに来てしまったが、観ていないわけではない。
なかなかまとまらないのだ。

とりあえず、今年に入っての鑑賞履歴を記しておこう。
★は評価(★が1点 ☆は0.5点 で最高点は★★★★)

劇場篇
・午前十時
 『第三の男』★★★★ 『アマデウス』★★★ 『ライトスタッフ』★★☆ 
 『汚れなき悪戯』★★ 『山猫』 ★★★ 『タクシードライバー』★★★★
 『ハスラー』★★☆ 『エイリアン』★★ 『ヤングゼネレーション』★★★
 『ディーバ』★★☆
・その他洋画
 『バーレスク』★★ 『アンストッパブル』★★☆ 『ロビン・フッド』(2010年版)★★ 
 『ソーシャル・ネットワーク』★★☆ 『ザ・タウン』★☆『英国王のスピーチ』★★
 『トゥルー・グリッド』★★★ 『ブラック・スワン』★★☆
・邦画
 『行きずりの街』★ 『ノルウェイの森』★★ 『酔いがさめたら、うちに帰ろう』★★
 『白夜行』★☆ 『毎日かあさん』★★ 『あしたのジョー』☆ 『悪人』(アンコール上映)★★★☆
 『漫才ギャング』★★ 『八日目の蝉』★★★ 『マイ・バック・ページ』★☆
 『狐の呉れた赤ん坊』(丸根賛太郎)★★☆ 『私が棄てた女』★★★

ヴィデオ篇
・邦画
 『七人の侍』★★★☆ 『天国と地獄』★★★ 『用心棒』★★★☆ 『椿三十郎』(黒澤)★★★★
 『羅生門』★★★ 『幸福の黄色いハンカチ』★★★ 『遥かなる山の呼び声』★★★
 『プライド』★☆ 『祭りの準備』★★★★ 『山の音』★★☆ 『息子』★★★ 『野良犬』★★
 『乱』★★★ 『影武者』★★☆ 『豚と軍艦』★★☆ 『十三人の刺客』(工藤栄一)★★★
 『おと・なり』★★ 『事件』★★ 『雨月物語』★★★☆ 『ちょんまげぷりん』★★☆
 『隠し剣・鬼の爪』★★☆ 『告白』★★★☆ 『Shall We ダンス?』★★★ 
 『シコふんじゃった』★★★ 『ファンシー・ダンス』★★☆ 『孤高のメス』★★☆
 『眠狂四郎 勝負』(三隅研次)★★☆ 『学校』★★★☆ 『ヴィヨンの妻』★★
 『ゴールデン・スランバー』★☆ 『ヒーロー・ショー』★★★ 『パーマネント野ばら』★★☆
 『菊次郎の夏』★★ 『川の底からこんにちは』★☆ 『王手』★★★☆ 『ヒポクラテスたち』★★☆
・洋画
 『ウエスタン』★★★ 『モンタナの風に吹かれて』★★☆ 『エグザイル/絆』★ 
 『シルバラード』★★ 『ユージュアル・サクペクツ』★★ 『センチメンタル・アドベンチャー』★★★ 
 『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』★★★『アンナと過ごした四日間』★★ 
 『父、帰る』(ロシア)★★☆ 『ロンゲスト・ヤード』★★ 『ペイル・ライダー』★★★☆  
 『バートン・フィンク』★★☆ 『運動靴と赤い金魚』★★ 『マイレージ・マイライフ』★★☆ 
 『トーク・トゥ・ハー』★★★ 『オール・アバウト・マイ・マザー』★★☆ 『母なる証明』★★☆ 
 『息もできない』★★★☆ 『タワーリング・インフェルノ』★★★ 『ミツバチのささやき』★★☆
 『シンデレラ・リバティー』★★★ 『ラスト・コーション』★★★☆

とまあ、こんなところか 
自分で言うのもなんだが、評価は辛い目だと思う。

「聖書読むよりも、映画ばかり観てるのか」とお叱りの声が聞こえてきそうだが、
ネットでパリーグ中継の見れなくなったので、もっぱら映画鑑賞のみ!
毎朝のディボーションだけは欠かしてませんので・・・
とちょっぴり 言い訳を お許し下さい。

お読みいただいて感謝します。クリック下さればうれしいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

トゥルー・グリット

東京では、結局映画を観なかった。
狙っていたのは、『わたしを離さないで』と『戦火のナージャ』。

新宿武蔵野館『戦火のナージャ』の上映時間まで調べていたのだが、
評論家だけでなく観客も意外なほどに評価が低いことが気になった。
体も疲れていたし、加えてメガネのトラブルもあったので、断念して飛行機までの時間をネットカフェで過ごした。
『太陽に灼かれて』から16年、その続編とあらば期待は大きかったのだが・・・

『わたしを離さないで』も友人の一人が絶賛していたのだが、時間が合わなかった。
高知では、今のところは上映の予定はないという、トホホだ。

さあ、そんな中、高知のシネコンで、コーエン兄弟の新作の表題作を鑑賞。

面白かった、とても。でもとっっっっっても意外でもあった。

今年のアケデミー賞では作品賞・監督賞始め10部門にノミネートされるも無冠に終った。
『英国王のスピーチ』よりずっと良かったと思うのだが・・・

前作の『ノーカントリー』
何とも不思議な、でもコーエン兄弟らしさが満載の作品だったが、
それを“期待”して観ると、全く肩透かしを食らわされた。

何がって?
いつものブラックコメディー色がなく、オーソドックスな作りの西部劇だったから。

観ながら、こんなままでいかないだろう、いつ変化球になるのかと思っていたら、
最後まで正統派感動ドラマだったんだよね。

主演の新人の女の子が上手かった。撮影時は13歳だというが、末たのもしい。

そして何より、ジェフ・ブリッジスがとってもかっこよかった。
“true grit” 本当の勇気 少女のために命をかけて走る姿は、正に“true grit”
5度目のアカデミーノミネートで初の受賞をした『クレイジー・ハート』(未見だが)に続いての受賞とはならなかったが、良い役者になったものだ。個人的には、『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』の弟役がお気に入りだが、彼の作品を見直してみようかと思う。

いやあー、ジョエルとイーサンにはしてやられたわ・・・

お読みいただいてありがとうございます。クリックいただければ感謝です。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『タクシー・ドライバー』

地下鉄の通気口から上がる白い湯気!
そこにかぶさる何とも気だるく退廃的なアルト・サックスの音色 !
この冒頭のシーンに、まずノックアウトさせられる。

“午前10時の映画祭”で久々に鑑賞。

製作は1976年。
ベトナム戦争のショックがまだ国を覆っていた時代のアメリカを見事に切り取っている。

その後も続いたマーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロ主演のコンビが最も脂が乗り切っていた時期の作品にして、彼らの最高傑作だろう。

初めて観たのは、76年の秋(だと思う)、高校3年生の時。
衝撃だった。
受験生であったことも忘れて、封切館に何度もなんども通った。
それ以来、何度目だろうか、10回目くらいまでは覚えていたが、
その後ははっきりしないが、10数年ぶりの鑑賞であることは確か。
だが、全く色褪せていない。今観ても、時代を超えた傑作だと、私は確信している。

主人公のトラヴィスは、ベトナム帰りの元海兵隊員。
戦地での体験が影響しているのであろうが、不眠症で全く眠れなくなった彼は、
徹夜でも働ける仕事として、タクシードライバーの職に応募し採用される。

“anytime anywhere”(面接時のトラヴィスの台詞)
請われれば、他の運転手が嫌う地区であろうと、どんな客でも、タクシーを走らせる。
そして、いつでも
しかし、それでも、彼は眠れない・・・

トラヴィスの眼に映る大都会ニューヨークは、
「夜歩き回るクズは、売春婦、街娼、ヤクザ、ホモ、オカマ、麻薬売人、
『すべて悪だ』奴らを根こそぎ洗い流す雨はいつ降るんだ?」
(劇中でトラヴィスがつける日記文の独白)

社会に対しての怒りと苛立ち、虚しさ、そして孤独の中で、
狂気へと駆り立てられていったトラヴィスは、腐敗と悪を一掃するために、
ある行動を起こす・・・

“デニーロ・アプローチ”とも言われる役作りは定評があるが、
デ・ニーロは、実際にニューヨークでタクシードライバーを3週間実体験して撮影に臨んだそう。
トラヴィスの狂気をとことんまで表した迫真の演技は、正に鬼気迫るものがある。

脚本のポール・シュレイダーにヒントを与えたのは、
アラバマ州知事を銃撃した実在の狙撃犯であるアーサー・ブレマーの『暗殺者の日記』。
この日記を読んだシュレイダーは、本作の着想を得たという。

スコセッシは
「トラヴィスのような人物を手遅れになるほど無視する社会への警告」
とのコメントを残しているが、
実際にトラヴィスのように、コンプレックスと孤独感に苛まれた青年たちが劇場に多数集結したと言われている。

その中の一人に、ジョン・ヒンクリーがいた。
彼はこの映画で12歳の娼婦アイリスを演じたジョディ・フォスターに異常な憧れを覚え、
彼女を執拗に追い回した挙句、劇中のトラヴィスと自分とを重ね合わせ、
81年3月に、現実にロナルド・レーガン大統領を狙撃するに至った。

ブレマー⇒トラヴィス(シュレイダー)⇒ヒンクリーへと、狂気は連鎖したのだ。
一人の人間を狂気の行動へと駆り立てたことは、この作品の持つ表現力の強さの証明であろう。

ヒンクリーを虜にし狂わせていったジョディ・フォスターは、実年齢でも13歳だったが、この作品で大ブレークし、スターダムへと駆け上がっていった。

最後になったが、ニューヨークの気だるさを見事に表したテーマ曲も忘れがたい。
ジャジーで退廃的、アンニュイなアルト・サックスはバーナード・ハーマンの作(演奏はトム・スコット)。
元々はニューヨークの名門ジュリアード音楽院で学びクラッシック畑で活躍した後、ヒッチコック作品の他、多くの映画のサウンドトラックを担当して来た人物。
『タクシー・ドライバー』は、その彼の渾身の遺作である。しかも、この映画の録音終了直後に、心臓発作により64歳で他界したというのも、何とも因縁めいている。

お読みいただいて感謝します。クリック下されば、嬉しいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

| | コメント (4) | トラックバック (0)

第二回 午前十時の映画祭

久々の映画評!

好評につき、2年目も開催されている“午前十時の映画祭”を、今年も楽しんでいる。

前年の全国25劇場に加えて、新たに25劇場が加わって50劇場になり、上映作も劇場によるが、
昨年の50本“Series1/赤の50本”と、今年の50本“Series2/青の50本”が上映されている。

洋画人気の低迷によって、若者の洋画離れを食い止め、熟年層を映画館に呼び戻すことを狙って昨年開催されたが、反響は大きかったよう。
でも、昨年の記事にも記したが、今年の上映作もアメリカ映画に偏ってしまっているように思う。どれとは敢えて言わないようにするが、中には、「この映画がどうしてここに・・・」と思うものもあるにはある。
もっとヨーロッパや各地域の映画を入れて欲しかった。前回“不思議にも”なかったフェリーニ作は2本(『道』『甘い生活』)は入ったが、それでももっと他にヨーロッパの名作はある。ロシア映画が入っていないのも不思議だし、フランス映画だっていっぱいあるだろう。それに、アジア映画は開催の趣旨から入れにくい(アジア映画が洋画の範疇にはいるのか・・・)のかもしれないが、イラン映画が1本(『友だちのうちはどこ?』)だけなのも寂しい。中国や韓国映画にも、すごい映画はいくらもあるから。

さて、そんな不満もあるが、今回の中には、個人的にとても嬉しい、また待望の作品もある。

それは、フランス作品の『ディーバ』、スペインの『汚れなき悪戯』、またアメリカ作だが『ヤングジェネレーション』『ザッツ・エンタテインメント』ってとこかな。

『ディーバ』は『グランブルー』でも有名なJ・ベネックスの初監督作品。黒人のオペラ歌手に憧れる郵便配達の青年が、一本のカセットテープに絡んて事件に巻き込まれていくサスペンドラマ仕立てだが、サスペンスというだけでなく、様々な要素を併せもつ映画。一度ヴィデオでは鑑賞しているが、とにかく青を基調とした様式美が秀逸。
『汚れなき悪戯』は、イエス・キリストは直接は登場しないが、マルセリーノ坊やと十字架のイエスさまの映画として知られた作品。私は何故か、これまで観るチャンスがなかったので、今回堪能した。
『ヤングジェネレーション』 決して広く知られた作品ではないが、昨年の『フォローミー』同様に長くDVD化されていなくて(現在は販売されているよう)、一時期VHSが高額で売り買いされていたと聞いたことがある。テレビ放映もほとんどされておらず、私は観るチャンスがなかったが、評価の高い作品。
『ザッツ・エンタテインメント』 劇映画ではなく、MGMミュージカル映画のアンソロジーだが、日本未公開の傑作ミュージカルのハイライト場面もあったりと、ミュージカル好きにはたまらない作品。これも、版権の問題もあるのか知らないが、これまであまりテレビ放映もアンコール上映もされていない作品だと思う。

他にも、私の大好きな『シベールの日曜日』『M★A★S★H』、定番の『シェーン』『卒業』、なかなか観れない『山猫 完全復元版』、アジア代表(?)の『友だちのうちはどこ?』など等、とても楽しみなラインアップ。。

ただ、中高年は劇場に足を運んだようだが、若年層の動員は全体の1割以下であったことや、朝一回のみの上映を渋る劇場があったりするそうだ。更に、デジタル上映館化の急速な進展のために、大画面でのフィルム上映会が困難になり、来年度以降の開催が危ぶまれているとのこと。

敵は、やはり “3D”か (ーー;) (ーー;)

お読みいただいて感謝します。クリック下されば嬉しいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

| | コメント (4) | トラックバック (0)

山田洋次

東電と政府のあきれた対処に怒りもピークに達していたが、放射能に汚染された廃液を海に垂れ流すに至って、世界の目は大きく変わり、厳しいものとなってきている。
連日登場する“御用学者”や政府のコメントには、怒りを通り越して、呆れしか感じないので、当初はかじりつくように観たテレビも観なくなった・・・

そんな中、震災前から気になっていた『英国王のスピーチ』を今週になって観に行った。うーん、正直楽しめなかった。主演の二人は良かったとは思うものの・・・。
私は映画には、それぞれの作品の“空気”があると思っている。その空気に乗り切れた時に、お気に入りとなるのだろうが、この映画に関しては、私はその“空気”に乗れなかった。最後の落ちなどは、途中で予測がつくし、ベタベタまでひどくはないのだが、お定まりで、感動することはなかった。

山田洋次という映画監督がいる。言わずとしれた『男はつらいよ』の監督で、日本映画を代表する名匠、いや巨匠と言ってよい。この人の作品なんか、筋立てはベタとも言える。寅さんモノなどは、ベタもベタだろう。しかし、天下の山田作品をベタだと評する人はいない。王道のようにストーリーは展開するのだが、その一つひとつが丁寧であり、かつくどくならないように撮られている。だから、筋が読めても、感動するのだろう、古典落語と同じかな。

私は子どもの頃に寅さんから入り、この監督の映画を観てきた。この人の視点は常に弱者の側に立っている。昨秋、安田町の大心劇場で『同胞』を30数年ぶりに観たこともあって、それ以来、『武士の一分』『遥かなる山の呼び声』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』とレンタルしてきた。『息子』は初見だったが、ラストのもって行き方には、うなったなあ。『ハンカチ』は、観ている途中どころか、観る前からラストは分かっているのに、それでも、最後にハンカチがはためくさまには心震わされる。

お定まりのストーリーなのだが、彼の優しさに癒される思いとなる。こんな時だからこそ、山田洋次をみんなに観てもらいたい、そんな気になった。

お読みいただいて感謝です。クリック下されば嬉しいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


| | コメント (2) | トラックバック (1)

『悪人』

各種の映画賞総なめの『悪人』が、高知でも先週1週間だけアンコール公開された。吉田修一のベストセラー小説で、原作者自身が監督の李相日(イ・サンイル)と共に共同で脚本化した作品。映画化は20社以上の争奪戦となり、主役の妻夫木聡も原作を読んで感銘し、自らが演ずることを熱望したそう。もう一人の主役の深津絵里が、モントリオール国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したことも、公開当時話題になった。

「福岡の保険会社に勤めるOL佳乃(満島ひかり)が殺された。金持ちの大学生・増尾(岡田将生)に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに、長崎の土木作業員の祐一(妻夫木)が真犯人として浮上する。警察が行方を追う中、祐一は同じく出会い系サイトで出会った佐賀の光代(深津)と逃亡。罪の意識から一度は警察に出頭しようとする祐一を引きとめたのは、光代だった。二人は刹那的に求め合い、先の見えない現実の中で、絶望的な逃避行の旅に出る・・・」

出会いと逃避行の描き方が秀逸。“本当の出会い”を経験せずにいた二人が、寂しさと孤独から、互いに惹かれ求め合う。人間は関係性の生き物である。自分の存在を認め必要としてくれる者との出会いに希望を見出すのだろう。評判を呼んでいるのも、その二人の姿に自分自身の寂しさと孤独を重ね合わせる体験をすることによるのではないか。

主役の二人の演技は鬼気迫るものがあるが、自分勝手で身の程知らずだが孤独で健気なOL役を演じた満島ひかりに心惹かれた。他にも、裕一の祖母の樹木希林、佳乃の父の柄本明など、ヴェテランの演技にも観るべきものがある。またワンシーンのみの登場だが、田舎のバスの運転手役のモロ師岡の一言のセリフは忘れられない。

人間の持つ罪と現実を突きつけられ暗い気持ちになること請け合いだが、多くを考えさせられる作品である。アンコール上映会は終了したが、来月にはDVDが発売されると聞く。お勧め作である。

クリック下されば、嬉しいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『おまえうまそうだな』 『ちょんまげぷりん』

言い方は悪いが、儲けもの拾いもののような2本だった。

『おまえうまそうだな』は、子ども向けアニメだと思っていた。実際そうに違いないのだが、十分に大人も楽しめるだけの内容を持つ作品だった。

原作は、人気絵本作家の宮西達也の『ティラノサウルスシリーズ』の第一作で、同シリーズは累計150万部の大ヒット作品。

主人公“大あご”の子ども役の恐竜の声を、加藤清史郎君がやってるが、彼の「おとうさん」の声には泣かされる。

『ちょんまげぷりん』も、それほどの期待もせずに観た映画だった。友人のS君の勧めによって鑑賞。

江戸時代のサムライが現代にタイムスリップして、菓子職人になるという、ちょっと荒唐無稽に思えるストーリーで、どのように展開させるのか、怖さ半分期待半分であったが、これがなかなかどうしての感動作に仕上がっていた。前作の『ゴールデンスランバー』が期待に反したのだが、こちらは、力わざ的な演出も中にはあったが、それさえもが小気味好くもあった。


この秋のお薦めの作品。

クリック下されば、感謝です。⇒ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧