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やなせたかし

『アンパンマン』の作者で、香美市出身(生まれは東京都)の漫画家やなせたかしさんが、今月13日に召天された。ご本人は死期を悟られていたようで、今年の6月には「来 年までに俺は死ぬんだよね。朝起きるたびに少しずつ体が衰弱しているのが分かるんだよね」と語っておられた。2011年頃に膀胱がんが判明し、肝臓にも転移し、尿道結石など数々の病に侵されながらも創作意欲は衰えず、94歳の現役として活躍されていた。

『アンパンマン』は、公開当初は、そのテーマの難しさや顔を食べさせるという設定が大人たちには不評で、子どもたちには受けないと酷評されたそうだが、子どもたちの間からは評価され、国民的アニメとなり、知らない人はないほどの作品となった。

キリスト者であったやなせさんは、「本当の正義はミサイルを発射することでなく、飢えた人に食べ物を与えること」と発言され、また別な機会には「正しいことをする場合、必ず報いられるかというと、そんなことはなくて、逆に傷ついてしまうこともある」とも語られていた。アンパンマンの姿の“闘い”方からは、イエス・キリストの十字 架が見えてくる。

実の弟さんを戦争で亡くされ、自らも出征中に、食料が無く空腹の苦しさを体験されたことから「正義の味方だったら、まず食べさせて飢えを助けること」との考えに行きつき、「世界最弱のヒーロー」(本人談)が生み出された。

最初の絵本『あんぱんまん』のあとがきには「空腹の者に顔の一部を与えることで悪者と戦う力が落ちると分かっていても、目の前の人を見捨てることはしない。かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも戦いも放棄しない。」とある。キリストを信じる者の生き方が表われている。

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