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恐れと自己防衛

「いい加減目覚めなさい」「イメージできる?」のセリフが流行した天海祐希主演の『女王の教室』を観た。相当へヴィーな内容のドラマではあったが、愛と希望に燃えた一人の女教師が悪魔のような教師に変貌していくさまや、女王様キャラがピッタリの主演の天海祐希の熱演もあって、8年前の放映時にはかなり話題になったのを記憶している。でも、現実離れしている点もあり、この教師を通して実践される教育論には問題点もあるから、内容を能天気に賞賛する気持ちはない。

ただ、このドラマの子どもたちの姿には、共感というか、元々抱いていた思いを確信させてくれるだけのものがあった。子どもに限らず人を縛り付け、人と人を分断するのは、やはり恐れだということだ。

人は自分に攻撃が向けられるのではないかと恐れると、その攻撃から自分を守るため自己防衛を図る。みんなわが身が可愛いから、そのためには嘘もつくし、友達を裏切ることさえする。攻撃は最大の防御というのは、スポーツの世界ではよく言われることだが、人と人との関係においての自己防衛は、周囲の者に疑心暗鬼な思いや恐怖心を植え付けることになり、当の相手には十分な攻撃となってしまうことが多い。

 恐れは決して私たちを守ってはくれない。当面の攻撃をかわすことにはなるかもしれないが、攻撃は様々な形で迫ってくることから、常に防衛の手段を講じ続けることが求められる。また、次にいつ新たな攻撃の対象になるかとの恐れに脅え続けねばならず、自分自身の恐怖という攻撃からはずっとさらされ続けことになる。恐れは更なる恐れを生み出し、その負のスパイラルは永遠に続くことになりかねない。

 その悪循環から私たちを救ってくれるもの、そこから解放し守ってくれるのは、相手への愛と信頼しかない。そのことを身をもって示してくれたのこそが、イエスの十字架なのである。

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