« 「辺野古だけではない沖縄 ~東村高江の現状~」その一 | トップページ | 感謝の心 »

あしたのジョーとちばてつや

どうやら、ついに『あしたのジョー』が映画化されるという。
今までも、アニメ版は何度か映画化されているが、今回のは実写版だそうだ。
この作品は私にとっては思い入れという程度の言葉では言い尽くせないほどの漫画だし、熱狂的なファンは多く、丈や力石は読者の心に永遠に生き続けている。そういう原作の実写化はとても困難だが、『ピンポン』で漫画の実写化では成功している曽利文彦監督ならと、少しは期待。それよりも何よりも、配役はと思って調べると、丈を山下智久、力石は伊勢谷友介、段平には香川照之だそうだ。伊勢谷と香川は、成程とも思うが、山下君は未知数やね。彼、映画は『クロサギ』だけかな?
はてさて、どんな作品になることやら。どうやら、撮影はクランクアップし、現在は編集の段階にあるようだが、公開は来年とのこと。『ピンポン』でも、CGを駆使していたが、今回も曽利監督の編集の腕の見せ所と言ったところか。

私は子ども時代にも少年マガジンの連載を読んだが、その後のテレビアニメが馴染み深い。そして神学部時代に、きっかけは思い出せないが、急に『ジョー』が読みたくなり、単行本を買って読み漁った。何十回読んだだろうか。だから、実写版の映画化と聞くと、ちょっと複雑。「観たい」という思いと、「観るのが“コワイ”」という気持ちが同居する。

作画は言わずと知れたちばてつやで、原作は高森朝雄となっているが、これは梶原一騎のこと。

ちば作品には、教会がよく登場する。
『ジョー』でも、親友のマンモス西と紀ちゃんの結婚式は教会だった。
また、代表作の一つの『ユキの太陽』では、孤児のユキが道に迷って雪の中をさ迷っていると、一匹の羊が現われ、その羊の背中に乗ると教会にたどり着いたという、何とも“聖書的”な話もあった。
どうもちばの母親がクリスチャンで、彼自身も教会に熱心に通っていた時期があったらしい。

更に、『あしたのジョー』には、こんな話も。
丈のライバルの一人に、カルロス・リベラというベネズエラ人(メキシコだっけかな?ホセ・メンドーサがメキシコ人だったから、ベネズエラでよかったと思う)がいる。このカルロスが丈と対戦する前に、お忍びで泪橋の丹下ジムに来る件で、ドヤ街の住民たちと近くの公園で大宴会をする場面のこと。カルロスはベネズエラの貧民街の出身で、ドヤ街が懐かしく、そこの子どもたちやおっさんたちと打ち解けて宴会に・・・という設定。
その時のカルロスが次のような歌詞の歌をギターの弾き語りで歌っているのだ。(漫画だから勿論、メロディーは分からないというか、無い!テレビではこの場面は覚えてないからなかったと思うけど、もし覚えている方がおられたら、ヒラリンまでご一報下さいませ)。

♪ ひたいを落つる 玉の汗 
   化して垂穂の 実となりぬ
   わがさちや くにたみの
   いのちの糧を つくるわざ

   つるぎを変えて 鎌となす
   平和の御代も ちかづきぬ
   げにたのし わがかみの
   みむねにかなう なりわいは

   今日のつとめも はや終えて
   畦にやすらい もろともに
   とがまおき 鍬立てて
   夕日におもう みめぐみを ♪

ストーリーの中には、この歌についての説明は全くない。ドヤ街の連中との宴会で、カルロスがストーリーとの関連もなく突然、日本語で歌い出すのだから、不自然と言えば不自然。
私は読んだ時には、全くこの歌のことは気にもとめていなかったが、今、見てみると、2節の“つるぎを変えて鎌となす”などは、牧師であれば気づかないといけなかったかも(最初読んだ時は神学生でした(^_^;))。他にも“垂穂”や“平和の御代”、さらによく見ると“わがかみのみむねにかなう”といった言葉まである。
勘のよい妻はピンときたらしく(彼女もそれまではこの歌は知らなかったそう)、讃美歌を調べて見つけた。
 教団讃美歌(1954年版)の372番
彼女のその勘と探究心には脱帽だ。

チャンスがあれば、ちばてつやさんに、この件と讃美歌のことを聞いてみたいものと、ひそかに思っているのだが・・・

そうだ、書いていて、だんだん思い出してきたぞ。
『ユキの太陽』のこともあるので、周囲の者に聞いて周ったのだ!その中で『信徒の友』にちばてつや氏の記事か何かが出ていたと聞きつけたので、『信徒の友』の編集部に問い合わせたんだった。

『あしたのジョー』の予告編を目にしたことから、話がちばてつやのことになっていった。いつものことだが、とりとめもない記事をここまでお読み下さって感謝!


※中学の友人からのメールで分かったが、『あしたのジョー』の実写の映画化は2度目だった。一度目は1970年に日活で。主演は石橋正次(丈)段平は辰巳柳太郎だそうだ。

 しるべ牧師 この372番 ご存知でした? 私は全く知りませんでしたので、ヒムプレイヤーで覚えました。あまり歌わない曲ですよね。

クリック下されば、嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

|

« 「辺野古だけではない沖縄 ~東村高江の現状~」その一 | トップページ | 感謝の心 »

日記」カテゴリの記事

コメント

http://www.nicovideo.jp/watch/nm11939484

投稿: | 2014年11月16日 (日) 16時21分

しるべ先生 ありがとうございます。
「いちにいさんとしごろく」は知らないですね。
372番ですが、作詞作曲とも日本人です。作られたのは1930年ごろですから、昭和の初め。その頃にみ言葉にはあるとはいえ、
「つるぎを変えて鎌となす」と歌うのは、今歌うのとは訳が違うと思います。ちばてつやが何故この讃美歌をベネズエラ人に歌わせたのか、とても興味深いです。

投稿: ヒラリン | 2010年9月15日 (水) 00時40分

そうそう、この讃美歌・・しらなんだ、しらなんだ(汗)
今、讃美歌ひらきましたが、いい詞、いいメロディーだ!!

投稿: しるべ | 2010年9月14日 (火) 22時17分

nokonoriさん、風さんのコメント、ちょっと興味ありますよね。

ところで、ちばてつやと言ったら、しるべは(年がばれるが)、なんと言っても「いちにさんとしごろく」です。
「ろく」という名前の犬を中心に大家族が生活するマンガに、幼稚園か小学生のしるべは夢中になりました。
ヒラリン先生、知らないでしょ!!しるべには負けたかな?

投稿: しるべ | 2010年9月14日 (火) 22時12分

風さんへ
そうです。原作のあるものは、そのまま大事にしたい気持ちがおこりますもの。ましてや、漫画の実写化は複雑です。70年の最初の映画化されたものは観てないですが、どうやらコケたようです。
『AKIRA』 の実写化ですか・・・それは難しそうですね。

投稿: ヒラリン | 2010年9月14日 (火) 00時18分

nokonori さんへ
ちばてつやさんが洗礼をうけておられるのかどうかははっきりしません。しかし教会に通っておられたことは確かなようです。
そうです、カルロスは丈との一戦で、廃人になっていくのですね。
山下君では、私もちょっと心配です。正直イメージが崩れそうなのが心配です。

投稿: ヒラリン | 2010年9月14日 (火) 00時12分

これは驚きです!名作漫画の映画化は慎重に制作して欲しいですね。山ピーですか?う~ん。いいような、悪いような、なんともコメントしづらいです。もう少しワイルドな感じがいいのかな?でも現代映画はこんな感じでいいのかもしれませんね!
私は「アキラ」をハリウッドで実写化してほしいです。
でも、失敗しそう…

投稿: 風の住人 | 2010年9月13日 (月) 22時59分

懐かしいです、〝あしたのジョー”!わたしも夢中で読んで
ました。へえ~、ちばさんクリスチャン!カルロスが讃美歌を!
驚くことばかりです。(カルロス、確か廃人同様になっちゃうん
ですよね・・・かわいそうに)
山ピー弱そう・・・・伊勢谷さんはすてき!香川さんとは龍馬コンビですね。
懐かしいなあ、私の頭の中は今、あの頃のマガジン漫画がぐるぐる・・・巨人の星とか

投稿: nokonori | 2010年9月13日 (月) 22時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あしたのジョーとちばてつや:

« 「辺野古だけではない沖縄 ~東村高江の現状~」その一 | トップページ | 感謝の心 »